春もアートでさらさらゆくよ

あいかわらずヒマをみつけては美術館めぐりに興じているtureusaです。どうもご機嫌よろしゅう。バイクや電車でぽつりぽつりと巡ったおかげで春に行きたい展覧会はこれで9割制覇かな。ということで、何言ってんだかわかんないけど(これはいつも通り)ほとばしる熱い何かがあふれ出すことこのうえない感想をどうぞ。

アンドリュー・ワイエス水彩展 2008/4/12(土)〜4/27(日) 於:丸沼芸術の森

小さな小さな展示室にぐるっと張り巡らされた作品をじっくりじっくり鑑賞しました。水彩画(習作など)が十数点ばかりというささやかな展覧会だったけど、ところどころにあるワイエスの言葉や作品解説を読んだだけで胸がいっぱい。というのも、昨年、青山ユニマット美術館でやってたワイエス展に2回も足を運んで、なぜこんなに胸がじんとくるんだろうって考えて自分なりに出した結論が、あながち間違いではなかったことがわかったからなんだよね。ワイエスの作画に対する姿勢や、彼が伝えようとしている空気を、こんなわたしでもちゃんと受け止められていたことに感動した。それだけで感慨深い。

ルオーとマティス 2008/3/8(土)〜5/11(日) 於:汐留ミュージアム

ルオーもマティスも好きなので行くしかないでしょと。この展覧会は、ふたりが出会ってから亡くなるまでの作品を、交友関係を交えながら回顧していくというもの。往復書簡も展示されてて、その親密さにちょっとびっくりするくらい。肝心の作品は、大作こそないものの、小さい美術館ながら数多く展示されており、ルオーのサーカスとマティスのジャズがけっこう展示されていたのも見ごたえがあった。終盤の作品群においては、ルオーの塗りこめた黒は生と死の狭間の深い静寂のようであり、マティスの華やかな色彩はあふれだす春のいぶきのようであり、その対比もまた興味深かった。あ、そうそう、マティスは、今、千葉でもけっこう大規模なのをやっているので、それはゴールデンウィークのお楽しみにとってあるんだな♪わくわく*1

*1:追記。後日、訪問しました。かなり良かった。なんか展示室の壁が驚くほど真っ白で、作品に悪影響を与えそうなほどぴかぴかしてんのに、整然と配置されたマティスの絵はそんなことまったく感じさせず、というかむしろそれを逆手にとってこのうえないほどモダンなセンスを放ちまくっており、かなり「きまって」た。やっぱすごい。あと、美術館のロケーションが最高でした。