腹十分目の読書。

...これはSFですよ。たしかにSFでございましょうよ。けど、冒険小説でもあり、ミステリーでもあり、コミック・ノヴェルであり、恋愛小説でもあり、歴史小説であり、そしてまた主流文学とジャンル文学のいいとこ取りしたスリップストリーム小説の逸品でもあるんですから...
SFマガジン2004.05 豊崎由美コニー・ウィリスをSF読みの手から奪還したい」より)

とのふれこみ。なんと、この言葉がおおげさじゃなく、全部本当に外せない要素として集約されてます。もー、お腹一杯、大満足。
文中、いろいろ笑えたのですが、中でも「ジュリアス・シーザーがブルータスに向けた視線もかくやという目」という表現とか最高でした。海外ミステリなどいろんな本を読んでいれば読んでいるほど「むふふ」と楽しめるっぽいですよ。
完璧なまでのプロットと、読後の恐るべし爽快感に酔いしれてください。ということで、★★★★★+α かな?読んでください、読みましょう、読むべきです、ぜひ。面白いです。